伊万里市議会の議員控室にある推薦図書コーナー。現在はSDGs(持続可能な開発目標)を特集している

伊万里市民図書館が設置している議員向け図書コーナーは、議員活動に役立っている=伊万里市議会

 伊万里市議会の議員控室に、議員向けの推薦図書コーナーがある。議員活動に生かしてほしいと市民図書館が5年前に設置した。年4回の定例議会ごとにテーマを変えて展示しており、まちづくりや防災、高齢化対策など地域課題を考える一助になっている。

 定例議会が間近に迫った2月中旬の議員控室。準備や打ち合わせで出入りする議員の一人が、図書コーナーの前で足を止めた。「SDGs(持続可能な開発目標)を知る」として紹介された本の1冊を手に取ると、しばらくぱらぱらとめくった。

 コーナーの開設は2014年、市民図書館が「市民の代表である議員のアンテナをさらに広げてほしい」と議会側に提案した。佐賀県内の議会では他に例がなく、「思想誘導の恐れアリ」と難色を示す声もあったが、今ではすっかり定着している。

 コーナーには常に本や雑誌が50点ほど並び、定例議会が始まる前に総入れ替えする。「消滅可能性都市」「オレンジプラン(国の認知症対策)」など旬な話題を特集し、関連する統計資料や新聞雑誌の切り抜きもファイルして置いている。

 ある議員は「時事問題を身近に引き寄せるヒントになる。伊万里の図書館はレファレンス(調べもの)サービスも充実しており、とても助かっている」と評価する。

 担当司書の中村由紀子さんは「どんな本が並んでいるか見てもらうだけでもコーナーを設置した意味はあると思う。新着図書情報のメール配信など、もっと興味を持ってもらうための工夫もしたい」と話している。

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