『黒髪山の大蛇伝説』を朗読する八尋典子さん(後列左端)

あいさつする田代佐夫子さん(中央) 

 1977(昭和52)年3月11日に佐賀県重要文化財に指定された「有田異人館」は、昨年12月25日に国の重要文化財「旧田代家西洋館」に指定された。有田を代表する貿易商の田代助作が、外国人の接待や宿泊の為に1876(明治9)年に建築したもの。当時の技術の粋を集めた洋風建物で、明治初頭の有田の繁栄を伝えている。

 有田町では、2007年度から毎月1回「キッズチャレンジ教室」を開講。放課後や週末などに子どもたちの安全安心な居場所を設け、地域社会の中で心豊かで健やかに育まれる環境づくりを推進してきた。

 2月16日には「町屋で昔話を聞く会」が開かれ、町内の小学生17名が参加した。午前10時から旧田代家西洋館横の蔵で読み聞かせグループ「ひこうせん」の皆さんが、黒髪山に伝わる大蛇伝説の紙芝居などを紹介した。方言を交えた八尋典子さんの朗読に聞き入り、大山小3年の梅崎千桜里さん(8)は「大蛇がすごかった」と驚いていた。

 その後、西洋館2階で田代家ご子孫の直輔さん(79)=佐世保市在住=の妻佐夫子さんらが子どもたちに呈茶のお点前を披露。呈茶は、ほとんどの子どもが初めての様子で、曲川小4年の關千福さん(9)は「不思議な味でおいしかった」。田代さんは「日本の伝統がつながっている。生活文化を今後も体験してほしい」と話した。(地域リポーター・藤泰治=有田町)

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