起工式が行われた伊万里駅ビル=平成14年2月25日、伊万里市新天町

 伊万里市の中心街を貫く「南北道路」の整備に伴う新伊万里駅ビルの起工式が、現地で開かれた。つながっていたJR筑肥線とMR松浦鉄道の線路を“分断”し、道路を挟んで駅ビル2棟を建設する計画で、新たな時代の街づくりが進められた。

 JRとMRは1988(昭和63)年の経営分離後も同じレールで別方面に路線運行してきたが、相互乗り入れはなかった。駅の南北をつなぐ道路を整備することは、中心市街地整備の長年の課題で、線路をまたぐ立体交差では費用がかさむため、市は線路の分断という大胆な計画を打ち出した。

 この計画には長崎県側の沿線自治体や経済団体が「福岡都市圏と直結できる夢が絶たれる」と一斉に反発。JR、MRとの建設合意まで本格交渉は2年半に及んだ。

 駅ビルは2階建て。「白壁土蔵」と「窯の煙突」を思わせる造りで南北道路の両側に東駅ビル、西駅ビルを連絡橋でつないだ。2002(平成14)年10月にオープン。03(同15)年4月には伊万里・鍋島焼ギャラリーもビル内に開館した。

 駅ビルは完成から年月がたち、建物や内装のデザインが古くなったため昨年春、リニューアルされた。(新元号まであと65日)

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