修理したぬいぐるみを手に笑顔で説明する大石豪さん=鳥栖市民活動センター

 手先が器用で小学生のころからラジオや柱時計を分解して、動く仕組みを探るのが好きだった。その柱時計のぜんまいの弾力でプロペラが動く自分専用の扇風機を作ったこともある。

 鳥栖市内で営んでいた商売をたたんだころ、「日本おもちゃ病院協会」(東京)が開いた「おもちゃドクター」の養成講座に参加した。動かなくなったり、音が出なくなったりしたおもちゃを修理する技術を学んだ15人で、2010年12月に「おもちゃ病院とす」を結成、会長に推された。

 病院は毎月第4日曜日の午前10時~午後3時に、大型商業施設「フレスポ鳥栖」2階の市民活動センター内に開院する。毎回50個ほどの壊れたおもちゃが、就学前から小学低学年の子どもたちに抱かれて届く。

 電池切れや電源ラインの断線などすぐ直せるものも多く、買い物などを楽しんでもらっている間に修理を済ませて手渡す。不安げな表情だった子どもたちが直ったおもちゃを手に大喜びすると、「直せて良かったとやりがいを感じます」と顔をほころばせる。

 もちろん、直せなかったおもちゃもあり、許可をもらって分解し、部品を別のおもちゃの再生にも充てる。初診料100円。「お子さんに物を大切にする心を伝えようと、来院される保護者が増えてきたようにも感じます」

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