チャイコフスキーの交響曲第5番は、第6番「悲愴(ひそう)」と並ぶ人気曲である。佐賀交響楽団(佐響)があす24日午後2時から佐賀市文化会館で開く定期演奏会で演奏する。それを聞いて、若いころに見たある映画を思い出した◆京都大の学生が開いた自主上映会。シーツかと思うほどの粗末なスクリーンに映し出されたのは「オーケストラの少女」という作品だった。職をなくした音楽家のオジサンたちを元気づけようと一人の少女が奔走し楽団を結成。著名な指揮者のもとでコンサートを開くというストーリー◆上映会の見栄えは良くなかったが、作品は素晴らしく、音楽映画の傑作として有名だと後で知った。映画には当時の名指揮者レオポルド・ストコフスキーとフィラデルフィア管弦楽団が出演。このコンビは不朽のディズニーアニメ「ファンタジア」も演奏している◆「オーケストラの少女」の冒頭に流れるのが第5番の第4楽章。重厚で壮大な旋律は一度聴いたら忘れられない。映画ではストコフスキーが指揮して6分近くたっぷり聞かせ、スクリーンに観客を引き込む◆この曲を生で聴けるからうれしい。佐響は仕事の傍ら練習に励んできた。夢の舞台を得て、熱い演奏を繰り広げる映画の楽団員たちと重なりそうだ。問い合わせは同楽団の古川さん、電話0952(63)0450。(丸)

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