モルチール砲などの写真が掲載されている副読本「すごいぞ 武雄」

 江戸後期、蘭学や洋学を積極的に取り入れ、日本でも最先端の技術と知識を備えていた武雄の先進性を紹介する小中学生向けの副読本「すごいぞ 武雄」ができた。市教委が明治維新150年を機に作成。学校や図書館、公民館に置き、進取の気性に富んでいたふるさとを知ってもらう。

 「すごいぞ 武雄 見たい、知りたい、学びたい! 武雄の歴史」と題したA4判のフルカラー64ページ。1100部を作成した。「武雄の蘭学・洋学」「ふるさとの先人たち」「武雄市の文化財」の3コーナーで構成している。

 「蘭学・洋学」では、長崎警護を契機に蘭学を取り入れた武雄領主鍋島茂義や、日本人が初めて造った大砲・モルチール砲など多数の銃砲類や、地球儀や望遠鏡などを武雄鍋島家が所有し、2224点が国の重要文化財になっていることを紹介。明治維新で旧幕府軍を鎮めた武雄軍団の活躍や佐賀の乱についても記述している。

 「先人たち」では、武雄鍋島家の御用絵師を務めた広渡家と、武雄温泉の礎を築いた宮原忠直、日ソ共同宣言に尽力した外交官杉原荒太、日本の航空業界の復興に尽力した松尾静磨ら5人を紹介。「文化財」では、国重要文化財の木造四天王立像や武雄温泉楼門と新館、荒踊のほか、国史跡のおつぼ山神籠石(こうごいし)や古墳、流鏑馬(やぶさめ)などを説明している。

 写真だけでなく地図や年表、漫画なども使い分かりやすく伝えている。市には3年ごとに改訂している副読本「私たちの武雄市」があり、「すごいぞ 武雄」も加えて、武雄の現況や歴史を学ぶ。

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