小森 恵司さん(38歳)

 祐徳神社近くにある「杉彫」は浮立面や仏像、節句ものなどを制作する木彫工房です。小森惠司さん(38)は大学の工芸デザイン科を卒業後、中学校の美術教師を経て、実家「杉彫」で父の惠雲さんの後継者として技術を磨いています。県展の入賞歴も多く、若手の木彫作家として注目されています。「父の後を継いでいろいろなものに挑戦し、木彫の良さを伝えていきたい」と話します。

 節句ものと呼ばれる木彫りの雛(ひな)人形や兜(かぶと)は珍しく県外の展示会でも評判だそうです。人形作りは正面、横のデッサンをしてから材料の木材を彫り上げていきます。木材は十分に乾燥させたクスを主に使用しています。兜の錣(しころ)や雛人形の着物など注文内容に応じて繊細な部分まで彫り上げ、大きいものは1カ月ほどかかるそうです。

 自宅工房では3月20日まで節句人形展が開催中で、大小さまざなな雛人形や兜が展示されています。佐賀玉屋でも25日まで開催中です。写真の作品は「木彫り兜」で楠の角材から彫り上げた見事な兜です。電話は0954(62)9574。(地域リポーター・二宮幸枝=江北町)

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