公立として存続が「困難」との方針が示された市立唐津幼稚園=唐津市西城内

 唐津市教育委員会は21日、佐賀県初の公立幼稚園で100年以上の歴史がある市立唐津幼稚園(西城内)を「公立として存続させることは困難」として、民営化に向けた利活用を進める方針を示した。保護者が求める送迎バスや給食の提供、預かり保育がなく、園児数が定員を大幅に下回っていた。

 市教委が市総合教育会議で「市の財政状況では送迎バスの導入など保護者のニーズに応えられない」「適正な教育活動が実施できる園児数とは言えない」と説明した。園児は本年度、定員150人に対して50人にとどまり、新年度は入園希望者5人を含めて27人まで減る見通しになっている。

 今後、認定こども園として引き継ぐ民間団体を公募する考えが示された。教育委員からは「認定こども園になっても、伝統ある唐津幼稚園の名前を残してほしい」という要望が出た。現在地は送迎バスの停車場の確保など課題もある。

 公立としての園児募集は2020年度が4、5歳児、21年度は5歳児だけに絞る予定で、21年度末にすべての園児が卒園する。

 唐津幼稚園は1912(明治45)年に唐津町婦人会が設立し、17(大正6)年に唐津町立となった。市制施行後を含め約1万900人が卒園している。

 少子化が進み、財政事情が厳しくなる中、2016年の100周年を機に今後のあり方を検討していた。もう一つの市立厳木幼稚園は保育園と統合して民営化され、4月から認定こども園になる。

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