嬉野市長の会食問題で調査意見書をまとめた政治倫理審査会=市役所塩田庁舎

 佐賀県嬉野市の村上大祐市長と民間業者との会食が市の政治倫理条例に違反するかどうかを審議していた政治倫理審査会(会長・吉田一穂弁護士)は20日、「会食は政治倫理基準に違反しない」とする調査意見書をまとめた。市長の条例違反はなかったと結論付けられたものの、市は同席していた職員らの処分を検討する。

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 審査会では、市長とともに会食に出席していた市職員2人が東京都の会員制ホテルに費用を払わずに宿泊していた点も明らかになっており、市は内規に基づいて職員の処分を検討していく方針を示した。

 宿泊した市職員に対する監督責任について村上市長は「全く関与がないというものではなく、深く反省すべきところ」としつつ、自身の処分については「現段階でのコメントは差し控えたい」とした。

 意見書では、会食の主催者が市との利害関係者ではないことや、会食の状況が供応接待に該当しないことを理由に、委員5人の全会一致で市長に違反がなかったと結論付けた。

 政倫審の開催などを請求した「嬉野をよくする市民の会」の宮﨑誠一代表は「結論には納得できない。委員の適格や運営に問題があり、審査会の無効を求める訴訟を検討したい」と述べた。

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