早稲田大学の田中愛治総長

 協働連携協定を結ぶため、今月上旬に唐津市を訪ねた早稲田大学の田中愛治(あいじ)総長(67)=写真。大隈重信から数えて17代の総長に昨年11月に就任した。「世界で輝く大学」を掲げ、学生に「たくましい知性、しなやかな感性」を求めている。

 教務部長として、系属校の早稲田佐賀中高の開校(2010年)に関わり「唐津東高跡地を見た時、最高の教育環境だと感じた。市の全面的な支援を頂き、開設できた」と振り返る。

 地方出身者に期待を寄せる。かつて全国から学生が集まったが、現在は関東地方が7割を占め、「しなやかな感性は多様性から生まれる」と懸念。「たくましい知性は、塾や予備校で答えのある問題で鍛えられた子より、普通に勉強している子の方が伸びしろがある」とも。本年度1年生から、地域貢献の意欲が強い人材を求める新思考入試(地域連携型)を導入した。

 入試改革で政治経済学部の21年度の新入生から数学を必須科目とし、教育界に波紋を広げた。「私立大文系3教科を狙う子には不利かもしれないが、全国の県立高校で普通に勉強している子には有利。総合力のある子が早稲田には大事で、将来的に大学を伸ばしてくれる」と説く。

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