「24時間戦えますか!」。バブルのころ、サラリーマンを鼓舞するこんなCMがヒットした。勤勉さを尊ぶ日本では、とにかく頑張る人が評価された◆時代は変わり、今は働き方改革。その関連法施行の実務を担う社会保険労務士の制度創設50周年記念シンポジウムが佐賀市で開かれ、就業規則の見直しなど熱心に意見交換。働くことは大事なことだが、それが過ぎて命に関わるような働き方は果たして-◆戦後日本の労使関係を規定し、その基礎となっている“労働3法”施行以来の大改革とされる「働き方改革」。事業の健全な発展と働く人たちの福祉の向上には今、何が大切か。まずは改革の理念を理解することだが、労働と人材に関する専門家である社労士の役割は大きい◆同時に「働き方改革」は意識改革そのものだとも思った。例えばフランス、休暇は連続5週間まで取得可能と法律にある。ヨーロッパにおける夏の避暑、バカンスとはそういう認識だが、今の日本では誰もが驚いてしまう◆改革関連法は長時間労働の廃止、休日取得、格差是正-が柱だが、労使どちらか片方ではなく双方の意識改革。また社会全体の工夫と努力で、誰もが柔軟な働き方を選択できる環境を醸成しなくては。国際社会で日本の労働環境が「karoshi(過労死)」で語られるようでは恥ずかしい。(賢)

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