飯田賞本賞を受賞した佐賀大学医学部附属病院リハビリテーション科の浅見豊子診療教授(左)=昨年11月、名古屋国際会議場(提供写真)

 佐賀大学医学部附属病院リハビリテーション科の浅見豊子診療教授(59)が、日本義肢装具学会飯田賞本賞を受賞した。「頑張ってきたことに評価をいただきありがたい」と喜びを語り、「これからも工夫を重ねるとともに、若い人の人材育成に努めたい」と前を見据える。

 飯田賞は、故飯田卯之吉氏が米国留学し、日本人で初めて義肢適合士の免許を取得するなど、義肢の発展に尽くした業績をしのび、日本義肢装具学会に設けられた。県内関係者の受賞は、医師としては2人目で、技術者を含め3人目。

 浅見教授は2012年から日本義肢装具学会会長を務め義肢装具専門医・日本義肢装具学会認定士のスタートに尽力、「義肢装具学会への貢献と義肢装具領域の普及啓発、先進医療への積極的な取り組み」が評価された。

 リハビリテーション医学がかかわる疾患は、先天性や切断、心筋梗塞など多岐にわたる。そのため日進月歩の医療技術に常にアンテナを張る。筋肉が動くと生じる微量の電気信号を感知して動く筋電義手を使ったリハビリにも積極的に取り組み、「体操に挑戦したい」という女の子の夢や、「夏祭りで太鼓をたたく」という男の子の希望に“伴走”してきた。

 環境も含め、可能な限り患者の人生に寄り添う仕事。「大変だけれど、やっぱり好きだから続けて来られたのだと思う」と話す。県女医会の副会長として、後輩たちの職場環境を整備する仕事にも力を尽くす。

このエントリーをはてなブックマークに追加