佐賀市の山下花音(左)に笑顔でたすきをつなぐ渡辺夕奈=30-31区中継所

 1位小城市に16分4秒の大差をつけられ、3年連続の2位に終わった佐賀市。初日の走者棄権など不運もあったが、最終日は高校生の力走などで2日連続の日間賞を奪い意地を示した。就任1年目の大町信二監督は「日に日にみんなで一つになれた」と総括した。

 最終日は高校生が本領を発揮した。大学進学で地元を離れる30区(2・9キロ)の渡辺夕奈(佐賀清和高3年)はトップと6秒差の2位でたすきを受けると、「恩返しがしたい」と奮闘。区間記録を21秒塗り替える快走で首位に躍り出ると、2位に30秒のリードを奪った。31区(2・6キロ)の後輩・山下花音(同2年)も渡辺が持っていた区間記録を23秒更新する快走を見せた。

 前監督の羽立博文さんが佐賀陸上競技協会事務局長として運営に回ったことを機に就任した大町監督は、大会最多の12連覇(第31―42回)を主力として支えた名ランナー。「若いみんなに自信を付けてもらうには、勝利を味わってもらわないといけない」と意気込んだが、社会人区間で小城市との差を感じ、ほろ苦い指揮官デビューとなった。

 若手の躍動ぶりは目覚ましく、「柱となる社会人があと1人、2人いれば大学生で時間を稼げる」と大町監督。「全体練習を増やすなどしてチーム力の底上げを図っていく」と前を見据えた。

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