7連覇を飾った小城市。田中京太郎(左)がトップで安藤靖悟にたすきをつなぐ=25-26区中継所(撮影・鶴澤弘樹)

 沿道の声援を独り占めにして最後はアンカー福田憲互(西九福祉会)が力強くゴールテープを切った。2日目までに16分39秒の貯金に成功した小城市は、最終日も安定したレース運びで堂々の7連覇を達成。選手に抱えられ、優勝回数と同じ7度宙を舞った野田正一郎監督は「みんなで勝ち取った勝利」と会心のレースを振り返った。

 初日のリードで優勝をほぼ手中に収めていたが、記録にもこだわった。出走した全員が「1秒でも早く前へ」。今大会最優秀選手になった堤渉(ひらまつ病院)やエース梶原有高(同)は、昨年と同じ区間で自分が持つ区間記録に挑戦。更新こそ逃したものの、その気合の入った走りが仲間を鼓舞した。

 社会人初出場の田中京太郎(戸上電機製作所)は初日5区(7・8キロ)に続き、最終日25区(6・1キロ)でも区間賞を獲得。全員が最後まで気持ちを緩めず、昨年より累計で1分3秒短縮した。

 チームの主力となったひらまつ病院と戸上電機製作所の選手たちは、年間を通してしっかり練習できており、「選手の調子の把握もうまくいった」と野田監督。レース結果に棄権が影響した佐賀市とは対照的に、選手の好不調の波を正確に把握することでブレーキを未然に防いだ。

 「小城市」と書かれたえんじ色の横断幕はコース上のいたる所で揺れ、沿道の声援は13市郡のどこよりも多かった。「こりゃ簡単に負けられないですね」と野田監督。最高の笑顔で平成最後の大会を締めくくった。(蒲原隆寛)

このエントリーをはてなブックマークに追加