現職を10票差まで追い詰めるも敗れ、支持者を前に沈痛な面持ちを浮かべる槙原聖二さん(左)=17日午後10時22分、鳥栖市本町の事務所

 「さまざまな事業が進んでおらず、あと4年間もこのままなら鳥栖にとって大きな損失」。新人で元市市民環境部次長の槙原聖二さん(54)は火中の栗を拾う覚悟で市役所を退職し、出馬した。しかし、出遅れと知名度の低さが響いてあと一歩届かず、「自分の力不足」と頭を下げた。

 17日午後10時すぎ、僅差での落選の知らせが事務所に入ると、支援者からは「10票差か…」と驚きとため息が漏れ、静まり返った。選対幹部と一緒に姿を見せた槙原さんは「停滞した市政を前に進めたいと頑張ったが、こういう結果になり申し訳ない」と肩を落とした。支援者からは「諦めずにもう一度頑張って」と励ましが飛んだ。

 「鳥栖を前に進めたい」という訴えが共感を呼び、支援の輪は日を追うごとに大きなうねりになっていった。現職の背中は確実に捉えていたが、政策の違いを明確に打ち出せなかったことなどもあり、あと一息及ばなかった。今後の市政に対しては「職員と意思疎通を図り、市民への情報公開に努めてほしい」と求めた。

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