トップに立った佐賀市の嘉村大悟(左)が吉岡幸輝へたすきをつなぐ=14-15区中継所

 「このままでは終われない」。巻き返しに燃える選手たちの気迫を感じるレースだった。走者棄権のアクシデントが響き、初日4位と出遅れた佐賀市が意地の日間賞。小城市を上回る四つの区間賞を奪い、9人が区間2位以内で力走した。

 今大会から指揮を執る大町信二監督は「(小城市に)完全優勝だけは許したくなかった。粘ってくれた」と選手たちをたたえた。

 2人の大学4年生が成長ぶりを見せつけた。前半14区(14・3キロ)で7秒差の2位でたすきを受けた嘉村大悟(東海大)は前日の1区区間賞に続く快走。中継所で待つ15区(15・7キロ)の吉岡幸輝(順天堂大)を「楽にさせたい」と全力で飛ばし、小城市の藤田啓生(ひらまつ病院)を置き去りにした。

 40秒の貯金をもらった吉岡幸は小城市との差を1分1秒にまで広げ、「最後に大悟とトップでたすきリレーできて最高だった」と振り返った。

 女子区間も頼もしいベテランが奮起。14秒差の2位でたすきを受けた18区(2・8キロ)の吉冨博子(メモリード)は自身が持つ区間記録にあと2秒と迫る好走で再び首位に躍り出た。東京五輪代表選考会の出場権獲得を目指す35歳は「仲間と走れて、いい刺激になった」と充実感を漂わせた。

 持てる力を出し尽くし、「この勢いを生かせば必ず競り合える」と大町監督。最終日も小城市とデッドヒートを繰り広げる。

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