就農までの経緯を話す嘉村政道さん(右)、秀美さん夫妻=佐賀市立図書館

 次代の農業を担う夫婦や女性らが取り組み事例を語るセミナー(佐賀中部農林事務所など主催)が13日、佐賀市立図書館であった。就農するまでの葛藤やこれまでの取り組みを紹介した。

 事例発表では、4人が登壇。農業大卒業後、実家の農業に従事する長尾美希さん=佐賀市諸富町=は、家族の影響で自然と農業を仕事として選んだ。「実際にやってみて、両親はこんなに忙しかったのかと実感した。自分次第で収量や品質が変わる。やった分だけ結果につながる」とやりがいを語った。

 妻の実家がある富士町に移住し、就農した嘉村政道さん、秀美さん夫妻は、トマトやホウレンソウを作っている。サラリーマン時代の政道さんは、子どもが起きている時間に帰宅できないほど忙しかった。農業を営む妻の実家の誘いで農業に転職。「地味だと思っていたが、将来性があり、やりたいことができる。子どもとの時間も確保できる」と目を輝かせた。

 兼業農家の実家の手伝いをしていた経験から、「農業はしたくない」と考えていた古川智恵子さん=佐賀市東与賀町=は、看護師として働いていたが、結婚を機に、農業に従事。現在では帰郷した息子夫婦が、ネットアプリを使って野菜を販売する様子などを紹介した。

 パネルディスカッションでは労働時間や給与、休日を決める家族経営協定の大切さ、農業への思いなどについて意見交換した。

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