新生活商戦に向けて売り場を設置したエディオン佐賀本店=佐賀市

食事付きの学生マンション「学生会館ユニハーモニー佐大前」=佐賀市

 春の進学や就職を前に、佐賀県内の大型店などで新生活商戦が本格化している。大型家電店では「新生活応援」と銘打った売り場を展開し、不動産業界は初めての1人暮らしを意識してセキュリティー重視の物件を準備する。近年は、推薦入試などで新生活準備を早める傾向もあるようだ。

 【家電】

 佐賀市のエディオン佐賀本店は、昨年11月に新生活需要を見据えた売り場づくりを始めた。

 社会人・学生の新生活で購入する家電の客単価は12、13万円が相場。そろえる家電は洗濯機、150~170リットルの冷蔵庫、3合炊き炊飯器が定番だ。エディオンでは冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなどをパックにして7~12万円台で販売しており、人気を集めている。今の生活に欠かせないパソコンは10月に秋冬モデルが出るため、新生活準備を始める時期には春夏のモデルが値下がりし、大型家電と合わせて購入するケースが多いという。

 池上英治店長は「予算内で自らの暮らし方に合わせた機能が付いた家電を選んでいるようだ。家電に使う予算を決められているようで、ここ数年、価格に大きな増減は見られない」という。

 近年は大学のAO入試の普及や企業の内定が早くなり、新生活商戦が早くなっていることを指摘した上で、「新生活需要は分散しつつあるようだ。ピークといわれる2、3月もそれほど需要が高いわけではない」と話した。

 【住まい】

 大学入学を機に、新居を探す動きも活発だ。最近では家賃の安さだけでなく、セキュリティーを重視した物件が人気で、佐賀市内には食事付きの学生向けマンションが登場した。

 全国で学生マンションの企画開発・運営管理を行うジェイ・エス・ビー(京都府、田中剛社長)は今月、佐賀大キャンパス近くの佐賀市与賀町に、食事付き学生マンション「学生会館ユニハーモニー佐大前」をオープンした。

 高校の寮をリノベーションしたこのマンションの目玉は、併設された食堂で、管理栄養士監修の料理を平日の朝夕に2食提供すること。部屋数は全62室で、安全を重視し、女性専用フロアもある。部屋にはベッドや机、エアコン、クローゼット、冷蔵庫などが備え付けてある。

 担当者は「入居者同士の交流も大切にしようと、屋上でのバーベキューやウエルカムパーティーを予定している」と話す。家賃は月額2万6500円~3万6千円で、食費は別に1万9800円。他に入館金や年間管理費も必要。

 【新入学】

 新入学の準備も大詰めを迎えている。ランドセルは近年、5月の大型連休から動き始めるが、この時期の需要も多く、店頭には多様な商品が並ぶ。

 イオンはA4ファイルが入り、軽量タイプの自社ブランドが人気で、各メーカーの商品も多数取りそろえている。シンプルなデザインのほか、刺繍入りランドセルも。色も人気の定番色のほか、独自カラーを用意している。イオン佐賀大和店の森雅信店長は「品ぞろえは国内でトップクラスだと思う。子どもが気に入る商品が見つかるはず」と話す。

 このほか、書棚を自在に配置できる学習机や安全性の高い自転車などを展開。早期化するランドセル商戦について森店長は「年明けや入学直前に購入する動きも見られ、年間商材になりつつある」と指摘した。

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