「大好きな唐津のために少しでも貢献したい」と力走を誓う豆田朋紀佳選手=唐津市陸上競技場

 県内一周駅伝の号砲を心待ちにしている女子高生がいる。唐津工高3年で唐津・玄海チームの豆田朋紀佳(ほのか)選手(18)。駅伝部に入り1年足らずで急成長を遂げたが、女子部員は2人だけで県高校駅伝には出場できなかった。唐津市内への就職も決まり、「大好きな唐津のために少しでも貢献できれば」と初の駅伝レースに燃えている。

 小中学生の時はバスケットボールに熱中。20メートルシャトルランを連続して120回以上こなすなど身体能力が高く、高校進学時には強豪校から誘いも受けた。ただ、女手一つで育ててくれた母親に「負担をかけたくない」と競技から離れた。

 高校1年の時は男子バスケ部のマネジャー。2年からはアルバイトに励んだ。一方、運動から遠ざかり自慢の体力は見る影もなくなった。そんな自分を変えたいと、昨年5月に駅伝部の門をたたいた。

 校内のマラソン大会では2年連続で優勝していたが、入部当初は3キロを走り切ることさえままならなかった。ただ、仲間に支えられて気持ちが折れることはなかった。負けん気の強さで練習を重ね、初出場した大会の3000メートルで11分55秒を記録。その後も右肩上がりにタイムを伸ばした。

 秋で部は引退するつもりだったが、県内一周駅伝のことを聞いた。「みんなと走ってみたい」。目標ができると自然と練習に熱が入るようになり、12月上旬に3000メートル10分38秒をマーク。唐津・玄海チームのメンバーに名前が挙がった。

 大会3日目の30区2・9キロ(多久-小城)を走る予定。「3年生になって入部したのに先生や部員、保護者の皆さんが自分を受け入れてくれた」と感謝を口にする。たすきをつなぐ喜びを体いっぱい感じるつもりだ。

 

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