天建寺渡し船転覆事故で亡くなった子どもたちを悼む「花供養の歌」を合唱する児童=みやき町の三根東小

 筑後川で渡し船が転覆し、児童6人が犠牲になった「天建寺渡し船転覆事故」から69年目となる13日、みやき町の三根東小(築波真史校長、158人)で、「命について考える日」の集会が開かれた。全校児童が事故で亡くなった児童に思いをはせ、自分や友達の命を大切にすることを誓った。

 事故は1950(昭和25)年2月13日午前8時10分ごろ、小中学生らが通学で利用していた「天建寺の渡し」で発生。児童ら40人以上が乗った小舟が強風であおられ、乗客は全員、冷たい冬の筑後川に投げ出された。大人に助けられたり、自力で岸に泳ぎ着いた児童もいたが、6人が力尽きて命を落とした。

 集会では、築波校長が当時の新聞や学校日誌の記録を見せながら、事故の概要を説明。下級生を助けながら力尽きた上級生がいたことや家族が悲しんだことなどを紹介し、「皆さんもかけがえのない命を大切にして」などと語りかけた。続いて児童代表の6年生3人が「下級生を助けた児童から勇気を持って行動する素晴らしさを学んだ」「自分や友達の命を大切することを誓う日にしたい」などと発表した。

 集会には事故の遺族や地域住民ら約30人も参加。会の終わりに、亡くなった子どもたちを悼む「花供養の歌」を児童らと一緒に合唱した。

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