(左)橋本康志氏 (右)槙原聖二氏

17日投開票の鳥栖市長選は、新人で元市市民環境部次長の槙原聖二氏(54)と、4選を目指す現職の橋本康志氏(63)の無所属2人が、市勢のさらなる発展に向けた手だてなどをテーマに論戦を繰り広げている。両候補の横顔を紹介する。(上から届け出順)

■槙原聖二氏(54) 高校時代、野球部エース

 「鳥栖市は高いポテンシャルを生かし切れていない。新産業集積エリアなどの事業は進まず市役所内の士気が低下していることにも危機感を持っていた」と出馬の動機を切り出した。

 続けて「誰か立ち上がる人がいなければ変わらないと思っていたが、自分がトップとなって新しい風を吹かせようと決断した」。

 市役所を辞めて出馬することを最終的に決意したのは、現職が出馬表明した直後の昨年9月中旬という。

 2005年から2年間、牟田秀敏・前市長の秘書係長を務めた。国会周辺にも同行し「市長は大変な重責だが、市民に夢と希望を与えられる素晴らしい仕事だと思うようになった」と振り返る。

 32年間の市役所勤務では、04年度の市制施行50周年記念事業で「キッズミュージカルTOSU」の立ち上げに携わり、イメージキャラクター「とっとちゃん」を作った。税務課では、厳しい生活をしている市民を訪ねて千円の税金をもらい“血税”の重さを知った。

 重点政策に道路の渋滞緩和や次期ごみ処理施設建設などを挙げ、鳥栖駅周辺整備は「実現可能な策を関係機関と即、協議したい」とする。鳥栖高時代は野球部のエースとして活躍し、NHK杯県大会で優勝している。「今度は鳥栖市のピッチャー(市長)としてチーム鳥栖をつくり上げたい」

 

■橋本康志氏(63) 自宅畑で夜まで農作業

 前職は駅弁製造業の中央軒社長。富士通に勤務していた30歳のとき、先代社長から経営を引き継いでほしいと頼まれUターンした。「自然豊かな地で子育てをしたい」という思いとも重なった。

 政治家を目指す「原点」という鳥栖駅周辺整備は昨年末、事業費拡大を理由に断念したが、「駅東口の必要性や複雑な駅前交差点の問題は十分承知している。関係機関と再度交渉できるように努力し、方向性を出したい」と、諦めずに取り組む姿勢を強調する。

 3期12年の実績として、国道3号の4車線化着工、九州国際重粒子線がん治療センター誘致、小中学校の耐震化・エアコン導入などを挙げ、「長期的視点で次世代により良い形で鳥栖を引き継ぐことに注力してきた」と自負をのぞかせる。

 反省点は、駅周辺整備方針などを巡り対立することもあった「議会対応」とした。「人の3倍の真面目さ」とも評される性格については、「そんなつもりはないが、市長として大きな決断をする際、私利私欲が絡んでいないか、と3回は自分に問い掛けるようにしている。今までの決断に悔いはない」と言い切る。

 健康法は歩くこと。趣味の音楽鑑賞でリラックスし、自宅前の畑で深夜までヘッドライトをつけて農作業をすることも。息子2人は独立し、妻と2人暮らし。

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