教員の働き方改革の重要性を訴えた妹尾昌俊さん=佐賀市のメートプラザ佐賀

 長時間労働が問題になっている教員の働き方をテーマにしたシンポジウムが9日、佐賀市で開かれた。教育研究家の妹尾昌俊さんが講演し、慣習として続く取り組みの目的や教育効果を見極めて仕事を減らし、教員の命と健康を守るよう提言した。

 妹尾さんは、教員の労働時間が他業種と比べて突出して長いことをデータで示しながら、長時間労働が教員の健康を害するだけでなく、「教員の心身が疲弊するとよい授業にはならない」と教育内容にも影響が出ることを指摘。教員の働き方改革の重要性を訴えた。

 具体的には、教員が担う必要のない業務を地域のボランティアに任せるなどして仕事量を減らすよう求めた。ただ「学校には『慣性の法則』がある」と慣習化した業務を変える難しさにも言及、「学校の裁量で変えていけることも多い。『何のためにやるのか』を大切にしながら、子どものためになる多くの取り組みの中で優先順位を決めよう」と話した。

 シンポジウムは県教職員組合などでつくる実行委員会が主催し、教員ら約200人が来場。県内の教員による現状報告や意見交換も行われた。

このエントリーをはてなブックマークに追加