昭和自動車(唐津市)が佐賀県内を運行する路線バスの26路線の見直しを検討していることを受け、佐賀県や路線のある5市などは12日、今後の対応を協議する会合を佐賀市で開いた。県が19路線以上で1便の平均利用者が10人未満となっている状況を示し、今後は現在のバス利用者の移動手段を確保する方向で路線ごとに関係者間で協議していくことを確認した。

 同社の担当者は、少子高齢化や人口減による利用者の減少に加えて、働き方改革に伴う労働環境改善の要請からバスの運転士不足が課題になる状況を説明。「単に路線廃止ではなく、利用状況がバスの規模ではない路線の適正な運行形態への再編が、持続的な公共交通ネットワークの構築に不可欠」と理解を求めた。

 県が示した対象路線の乗降調査結果では、通学、通勤で利用する朝や夕方は利用者が多い一方、昼間は1人も乗車していない便があった。14路線が関係する佐賀市富士町は高校生の通学利用が目立った。佐賀、多久、武雄、小城、神埼の5市の担当者からは「バスが唯一の公共交通であり、通学に十分配慮してほしい」といった意見が出た。

 会合はバスの利用促進などを検討する「県地域公共交通活性化協議会地域部会」で、同社の申し入れを受けて開いた。同社によると、見直しの検討は1便の平均利用者数が10人以下の路線を対象にした。

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