写真展には一ノ瀬泰造さんが現地で着用したブーツや迷彩色のヘルメットも並んだ=平成18年2月10日、武雄市

 戦場カメラマンとして活躍し、内戦中のカンボジアで死亡した一ノ瀬泰造さん(1947~73年)の写真展が、出身地の武雄市内で始まった。映画や全国での写真展などが反響を呼んでいたが、出身地での写真展が少ないことに、観光関係者でつくるまちづくりグループが着目して開いた。

 展示したのは、一ノ瀬さんが撮影し母・信子さん(昨年12月に死去)らが所蔵していた約30点。現地で着用した戦闘ヘルメットやブーツなどの遺品も並べた。

 一ノ瀬さんは武雄市生まれ。UPI通信社東京支局を経てフリーカメラマンに。カンボジアには1972(昭和47)年に入国したが国外追放となり、向かったベトナムで迫撃砲を受けた際に撮影した「安全へのダイブ」は、ワシントンポストの1面を飾り、UPI通信社のニュース写真月間最優秀賞に輝いた。

 翌73(同48)年11月、クメール・ルージュ(ポル・ポト派)が占拠するアンコールワットの撮影に向かい、消息を絶った。

 一ノ瀬さんの書簡などをまとめた書籍『地雷を踏んだらサヨウナラ』は99(平成11)年に映画化され、武雄市内でもロケが行われた。(新元号まであと80日)

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