企画した学年委員の坂西雄太委員長(左)と講演した古川潤哉さん=小城市の桜岡小

6年間頑張ったことをたたえる賞状を読み上げる親子=小城市の桜岡小

 小学校卒業を目前に控えた6年生と保護者が一緒に生と死を考える特別授業が2日、小城市小城町の桜岡小で開かれた。「中学に入る前に親子で向き合う機会を」と6年生保護者の学年委員が企画。それぞれが「生」を実感しながら、これからの生き方についても思いを巡らせた。

 総合診療の医師でもある坂西雄太学年委員長(42)は「人の生死を学校で教えるのは難しく、中学生になると親子が向き合う時間も少なくなる。それぞれの思いを理解し合って、今後もうまく関係を築いてもらえたら」と話した。

 6年生75人とその保護者は、互いの手首に触れて脈拍を感じ取り、生きていることを実感した。坂西委員長は「自分の長所を自覚することが、これから葛藤や悩みを乗り越える糧になるのではないか」と提案。親子で互いの良いところを褒め合い、生きているうちにやりたいことや大切にしたいことを話し合った。保護者が「みんなをハッピーにするで賞」「パーフェクトで賞」など思いを込めた各家庭オリジナルの賞状を手渡すと、子どもたちは少し照れくさそうに受け取っていた。

 伊万里市の僧侶古川潤哉さん(42)の講演も行われ、「どう生きるか」についても考えた。古川さんは「悩みや苦しみがあることは悪いことじゃない」と話した。信用できる大人を3、4人探しておくこと、相談ダイヤルや保健室の活用を勧め、「大人になると、世の中をつくる側になる。何を大切にしてどう行動するかで未来が変わる」と語り掛けた。

 青桺沙亜耶さん(12)は「死ぬまでに楽しいことをたくさんしようと思った。友達とたくさん遊んで、会いたい人にも会いに行きたい」と笑顔で語った。

このエントリーをはてなブックマークに追加