広島・福山市の堀内昌子さんは今年80歳。財団法人「シニアルネサンス財団」ライフアドバイザーの認定を受け、「全国一斉シニア・高齢者悩み110番」の相談ボランティアを続けている◆先日、第15回「60歳からの主張」(全国老人福祉施設協議会主催)受賞作品が発表されたが、堀内さんの『高齢者の水先案内人として』が見事一席に。堀内さんはある日、いつものように「もしもし、こちら…」。すると受話器の向こうから「ああ、やっと人の声が聞けた!」◆電話の主は数カ月前、妻に先立たれた男性。何年も病弱な自分の世話をしてくれた妻を亡くし、ただ1人自宅で誰と話すこともない、ぼうぜんの日々。寂しくて寂しくて。たまたま手にしたチラシを見て「シニア110番」に◆男性にとって堀内さんの声は、闇の底にうずくまる自分を引き上げてくれる救いの声となったが、堀内さんもまた、生き返ったような男性の実感みなぎる声を聞いて、自分の活動が確かに人の役にたっていることを実感、うれしさが込み上げた◆誰もが“自分磨き”と社会貢献を-とシニアを激励している堀内さんの主張に感心していたら、唐津の男性から問い合わせが。「いのちの電話の相談員になるにはどうすれば?」。小欄(1月13日付)からのアクションだったが、この一歩が尊いのである。(賢)

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