集落営農の目的や必要性を語る別府大学専任講師の森宗一さん=唐津市神田のJAからつ唐津支所

 担い手の高齢化、耕作放棄地の増加など課題を抱える農村のリーダー研修会「からつ集落ビジョン実践塾」が8日、唐津市で始まった。集落全体で課題解決の道筋を探るため、合意形成のやり方や集落営農の実践的な手法を学んでいく。

 唐津市と東松浦郡玄海町は営農条件が厳しい中山間地域が多く、JAや行政などでつくる「唐津東松浦地域農業再生協議会」が開いた。地域農業の衰退を食い止めるため、課題を共有し、目標を明確にする集落ビジョンづくりを塾形式で学ぶのは県内初という。

 同市神田のJAからつ唐津支所で、13集落の36人が週1日、4週連続で学ぶ。集落営農に詳しく、経営戦略が専門の森宗一さん(39)=別府大学専任講師=が全ての回で講師を務める。

 初回は「集落営農の目的と必要性」がテーマで、森さんは先行事例の課題として「月日は流れたがメンバーが変わらない」「リーダーたちが孤立化している」などと列挙。「組織の本質は分業であり、組織であるためには共通の目的、貢献意欲、情報共有が必要」と語った。今後は法人経営、会議のあり方などを学ぶ。

 唐津市厳木町の天川生産組合役員の山田幸範さん(64)は「面々で稲作をしていて、このままではいかんという思いが地域にはある。まずは集落営農からになるが、個々で土地の考えが違い、どうまとめたらいいか、学びたい」と話す。唐津市内には法人化した集落営農が六つあるが、課題を抱えたところも少なくないという。

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