クロモジ

 樹皮の斑点が文字のように見えることから、和名で「黒文字」と名付けられたこの植物は、樹木と樹皮を一緒に削り、高級つまようじとして使われることは有名です。

 しかし注目すべき点は樹木全体に含まれるリラックス効果にもあります。枝葉からとれる黒文字油には「リナロール」という抗菌、鎮静などの薬用効果を持つ主成分が多く入っており、せっけん、化粧品、アロマなどでその名はよく見られます。また、枝と根には生薬、烏樟(うしょう)、釣樟(ちょうしょう)として用いられ、薬用酒に配合されるほど健康面でも注目されています。

 クロモジは枝葉を煎じることでお茶として楽しむこともできます。その上品な香りは私たちの背筋をすっと伸ばしてくれるよう。ぜひ、和のアロマで癒やしのひとときを。(中冨記念くすり博物館)

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