原子力災害の発生を想定して情報共有の手順を確認した図上訓練=唐津市西浜町の佐賀県オフサイトセンター

 九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)での事故やトラブルを想定し、情報共有の手順を確認する図上訓練が7日、唐津市西浜町の佐賀県オフサイトセンターであった。県や唐津市の職員が情報収集し、内閣府や原子力規制庁の職員に引き継ぐまでの過程を訓練した。

 図上訓練は、住民避難を伴わない事務方の訓練。従来は、災害が発生し、原発から放射性物質が漏れたケースの対応全般を詰め込んでいた。この場合、役割を十分に理解しないまま次の局面の訓練に進まなければならない参加者もいて「初動の動き方が分かりづらい」という指摘があった。そのため今回は、県の現地災害対策本部が立ち上がっている前提で、集めた情報を関係機関に伝える初動の訓練に時間をかけた。

 震度6強の地震で玄海原発3号機の冷却材が漏れ、新たな冷却材を注入できなくなった状況を想定した。オフサイトセンターに八つの班を設置し、住民の避難を管理する班は、自力で逃げられない要支援者の避難状況を県に確認し、取りまとめて国に報告した。放射線量を測定する班や安定ヨウ素剤を扱う医療班も同様に訓練した。

 内閣府など16機関の約60人が参加し、県内自治体では県と唐津市、伊万里市が加わった。原発から30キロ圏にかかる長崎県や福岡県の九電関係者も参加した。

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