パネル討議で会場の質問を受けながら、子どもたちへの情報モラル教育の方法などを話し合う3人=佐賀市文化会館

 インターネットトラブルに巻き込まれないための「佐賀県情報セキュリティ・モラルシンポジウム」が4日、佐賀市文化会館で開かれた。「確かな情報をどう見極めるか」をテーマに、専門家3人が講演やパネル討議で意見を交わし、急速に変化するインターネット環境について、大人も子どもと一緒に学び続ける必要性などを共有した。

 法政大学社会学部メディア社会学科の藤代裕之准教授、県警本部生活安全部サイバー犯罪対策課の藤井信吾氏、ハイパーネットワーク社会研究所(大分市)の渡辺律子副所長の3人が登壇した。

 藤代准教授は講演で、メディアリテラシー(ネット利用のモラルや情報を読み解き理解する力)を育む上で考えるべきポイントを説明した。スマホで情報に接触するスタイルについて「20代、30代以下は受動的で、それより上の世代は能動的」と世代間の違いを指摘。その上で「若者の接触は断片的で広がりもないが、大人も深みにはまり間違った情報をつかむことが多い。どっちにも(メディアリテラシーとして)利点と問題点があるし、教育するにも、まずその違いを理解する必要がある」と強調した。

 パネル討議で3人は、情報環境がめまぐるしく変化し、大人も理解が追いつかない仕組みができていく中で、子どもと一緒に学びリテラシーを育む姿勢の必要性などを話し合った。

 シンポジウムは、ネット利用のモラル・マナーを広く啓発するとともに、子どもたちへの情報教育に役立ててもらおうと、県と県教委、県警が開き、教員や行政関係者などが参加した。

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