表彰状を手に喜ぶ井手和憲・山内中校長

授業の始まりなど1日10回ほどの節目に行って気持ちを切り替えている山内中の「立腰」

キャリア教育で文部科学大臣表彰を受けた唐津商高の西田寛校長

 社会人として自立した人を育てる「キャリア教育」の優良校として、武雄市の山内中と唐津市の唐津商高定時制が本年度の文部科学大臣表彰を受けた。立腰(りつよう)を取り入れた礼節教育や生徒たちの発達段階に合わせた取り組みなどが認められた。

 山内中は(1)腰骨を立てる「立腰」を授業の始まりなどの節目に行い、登校時の一礼運動や無言掃除と併せて礼節を養う(2)ふるさとを知る学習、戦争体験者の講話、職場体験など地域の協力を得たキャリア教育(3)伝承芸能の浮立への参加など地域と密接に連携したコミュニティースクール実現-が評価された。

 井手和憲校長は「1日に10回ほど行う立腰が、心を落ち着かせて授業に臨むなど場面転換に効果があることや、保護者だけでなくさまざまな地域の方に協力を得ている教育手法が感心された」と話す。

 さまざまな生徒が通う唐津商高定時制は4学年40人が在学する。書く作業を通して社会性と自己理解力を高めている。卒業記念文集は卒業生だけでなく、全生徒が寄稿。昨年度までは生活や家庭、友人関係を表現する「作文マラソン」も実施していた。

 就労意識を高めるため、アルバイトを奨励し、担当教師がバイト先を訪問して学校との両立を指導。マナー講座なども開いている。

 西田寛校長は「生徒がやりたい職業を見つけられて、社会人としての気持ちを持って卒業させたい。今回の表彰は先生方の力。そして生徒たちもよく指導を受けている」と語った。

 キャリア教育の文科大臣表彰は2006年度から行われている。本年度は教育委員会の部12団体、学校の部97団体、PTA団体等の部10団体の計119団体が表彰された。

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