「児童相談所と警察との全件情報共有と連携しての活動を求める」署名活動。呼びかけているのは「シンクキッズ子ども虐待・性犯罪をなくす会」(本部・東京)◆代表理事は元警察庁企画官で弁護士の後藤啓二さん。警察庁退職後、犯罪被害者支援に関わる中で悲しい児童虐待の問題を素通りできなくなった。今回の署名も昨年、東京・目黒で親の虐待で死んだ結愛(ゆあ)ちゃん(5)の事件がきっかけとなった◆学校や児童相談所だけでなく警察との連携があったなら「結愛ちゃんは確実に救うことができた」という信念である。虐待を繰り返す親は総じて児相の面会を拒否する。威圧し、すごむ。こんな時、すぐ警察に連絡。警察と一緒に立ち向かえば“救えた命”。今回の「心愛(みあ)ちゃん」もそんな気がする◆児童虐待防止法の生みの親とされる祖父江文宏さん(故人)の言葉を思い出す。「保護した子どもたちは、しばらくすると親を懐かしむ。そして迎えの親について帰り、また虐待。どんな無責任な親でも親は親なのだ」。そんな凶暴な親たちに学校や児相だけでは限界があろう◆後藤さんは「今の日本は警察を含めた関係機関が連携して子どもを守る仕組みになっていない」という。今回の事件を受け「あらゆる手段を尽くし虐待の根絶に総力を」という安倍首相の言葉に望みをつなごう。(賢)

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