参院予算委員会で質問する山下雄平議員=国会

 自民党の山下雄平参院議員(佐賀)が6日の予算委員会で質問に立った。昨年まで務めた内閣府の防災担当政務官としての経験を踏まえ、要支援者の災害時における早めの避難が関連制度のはざまで困難になっている問題を取り上げた。

 首相と全閣僚が出席する予算委員会は花形委員会といわれる。参院は質問の持ち時間だけが決められ、政府答弁は時間無制限。そのため統計不正のような対決テーマがある場合、審議が長引く。一方、テレビ中継が入るため、終わりの時間は延ばさないのが不文律になっている。

 山下氏の質問順は最後。質問の持ち時間は40分で、必ず使い切らなければならない。通常、質問の約2倍の答弁時間を見込んでいるが、山下氏は予定より1時間遅れて順番が回ってきたため、40分質問し続け、政府側の答弁はその半分程度にとどめさせて切り上げる“配慮”が求められた。

 いきおい演説調で質問した山下氏。大きな災害が近づいている段階で要支援者が福祉避難所や病院、介護施設に避難できない問題を指摘した。「政務官として早めの避難を呼び掛けてきた反省を込めて質問している」と前置きし、首相に省庁間の壁を越えたリーダーシップを発揮するよう訴えた。安倍首相は「制度間の壁は理解した。問題点を頭に入れながら、可能かどうか考える」と応じた。

 委員会の終了後、山下氏は安倍首相から「なかなか難しい問題だが、よく分かったよ」、他の議員からも「終了時間をぴたりと合わせたのはすごい」と声を掛けられていた。

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