唐津市佐志の自社工場で

 講演のテーマでもあるが、「唐津で博多織?」とよく聞かれる。1959年、福岡市で帯の織元「井上絹織」を創業した祖父茂男さんが唐津出身。故郷に貢献したいという思いがあったのだろう。90年、佐志の唐津バイパス沿いに工場と事務所を統合した。従業員30人。伊達締め、浴衣帯など年間約6万本を製造する。

 着物や帯に関心があったわけではない。中学時代からバスケットボールに打ち込み、東京の大学卒業後はスポーツクラブのインストラクターをしていた。28歳の時、「東京で好きなことをやってきたし、そろそろ」と家業を継ぐ決意した。

 京都や東京の問屋が取引先で、地元とはほとんど付き合いはなかった。数年前から手軽に買える小物や名刺入れを作り始め、唐津商工会議所青年部にも入会。夏と冬の2回、工場直売会も開くようになった。

 唐津焼、茶道など和の文化が息づく城下町唐津。「唐津のまちにはホント、着物が似合うし、着物を着るとビシッと気が引き締まる」。唐津伝統文化サロン(17日13時半、旧唐津銀行)では博多織の由来や魅力を語る。参加無料。定員50人。申し込みは電話080(8559)2488。

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