首都圏でも空き家問題は深刻化していると話す牧野知弘さん(右奥)=佐賀市文化会館

 空き家をテーマにしたシンポジウム(佐賀市主催)が3日、佐賀市文化会館で開かれた。『空き家問題』(祥伝社新書)などの著書がある不動産事業プロデューサーの牧野知弘さんが講演し、市民ら約90人を前に空き家の利活用のヒントを示した。

 牧野さんは、2013年の国の調査を基に「佐賀市は住宅総数の15・1%に当たる1万5800戸が空き家で、全国平均よりも数値が高い」と説明した。他国と比べても日本は急速に少子高齢化が進み、空き家問題が広がっているといい、「環境や社会の流れは食い止められない。新たな問題として取り組まないといけない」と呼び掛けた。

 解決のための糸口は「シェアリング」と示唆し、地域のコミュニティースペースやシェアハウス、子ども食堂、民泊などの利活用を提案。牧野さんは「価値がなくなっているように見える空き家だが、新しい価値を見いだす“打ち出の小づち”になる。今後の活用方法を考えてもらえれば」と締めくくった。

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