多久市日中友好協会の尾形節子理事長

 孔子を祭る多久聖廟(せいびょう)を縁に、中国と草の根の交流を続ける。会員約30人が初めて訪中したのは1984年3月。「友好35周年」を記念し、住民レベルで深めてきた交流の歩みをたどる写真展が8日まで、多久市役所ロビーで開かれている。
 協会は83年、中国からの引き揚げ者が中心になって結成した。孔子の生誕地、中国・曲阜市を幾度となく訪れ、89年には中国音楽講師の趙勇さん、江舟さんらを多久市に招請。公益財団法人孔子の里の設立や、多久、曲阜両市の友好都市締結の足がかりとなった。
 自身、小学5年生まで母、弟とともに中国・済南で過ごした。協会結成時から活動に携わり、中学教諭を経て2012年から理事長。「多くの先輩たちが万難を排し、交流の下地を築いくれた」と振り返り、「顔を見て、話すことで情が深まる。華やかでなくとも静かに、確かな絆を深めていきたい」。
 写真展は、アルバムに収められたものを含め100点以上を展示。孔子の77代子孫、孔徳懋(こうとくぼう)さんが多久市を訪れた当時の記録もある。観覧無料。

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