佐賀のりの魅力を語る羽田美智子さん=佐賀市川副町

ノリ漁を体験する羽田美智子さん(中央)=佐賀市川副町沖の有明海(写真/高村瑞穂)

 女優の羽田美智子さん(50)が、近く本格開設を目指すオンラインショップで佐賀のりを取り扱おうと1月中旬、佐賀市を訪れた。ノリの摘み取り体験や漁業者との対談を通して、佐賀のりの魅力を五感で堪能。ノリが川や山も含む自然の中で育つことを学び取り、健康や安心・安全などをテーマとするショップで魅力を発信していく上でのヒントを得た。

 羽田さんのマネジャー髙﨑薫さん(34)が佐賀市出身であることから縁を感じ、佐賀のりを取り扱おうと動く羽田さん。この日、夜明け前から同市のノリ漁師德永義昭さん(58)らとノリ漁に出た。漁場を見学したほか、その場で生ノリの風味も味わった。「(ノリが)玉のように光っていた。潮の香りがして、海から生まれたんだ(と実感した)」と羽田さん。船上から眺めた朝日も含め「自然の中の職業なんだと思った」と感動を語った。

 德永さん宅では、養殖の方法や漁業者としての思いを聞いた。山の栄養分が川や海へと流れて来ることから、德永さんが山の大切さを説くと、羽田さんは「ノリを作ることが地球全体を考えるきっかけになっている」と自然の循環について考えを巡らせた。

 さらに、消費者へノリの魅力をどう伝えればいいか迷う羽田さんに、德永さんは「色や味、口溶けなどを漁師が食べてランク付けしている。おいどんがよかもんを(消費者へ)渡している」と自信を持って品質を保証。羽田さんも納得の表情を見せた。

 羽田さんのオンラインショップ「羽田甚商店」は、自身の高祖父から両親まで約150年にわたり続いた同名の商店を、形を変えて継ごうとするもの。高祖父・羽田甚蔵さんが1865年に創業し、時代に合わせて業態を変えながら続いてきたものの、両親が高齢となり3年前に閉店した。商売について「人と人をつなぐこと」と両親から言い聞かされてきたという羽田さんは「これまで出会ってきた職人や商品の魅力を広く知ってもらいたい」と、受け継ぐ決意を固めたという。

 ショップは1日にプレオープンし、自身がプロデュースするアロマやぬか漬け、玄米などを取り扱っている。「職人に光が当たれば。次の時代に残す応援をしたい」と羽田さん。佐賀のりはグランドオープンの4月1日から取り扱う予定。

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