縄文早期末の土器片が大量に出土した東名遺跡=平成6年・佐賀市金立町

 巨勢川調整池建設に伴い佐賀市教育委員会が発掘調査をしていた同市金立町の「東名(ひがしみょう)遺跡」でこの日までに、縄文時代早期(7千年前)の土器片が大量に出土した。低湿地帯で縄文時代の遺跡が確認されたのは北部九州で初めてだった。

 遺跡は1990(平成2)年に発見。2003~04(同15~16)年には、厚い粘土層に覆われた湿地性貝塚が見つかり、佐賀平野初の、また縄文時代早期としては国内最大級と確認された。国内最古級の植物製編みかごなども大量に出土した。

 遺跡では、貝塚6カ所、集落跡、墓地、貯蔵穴155基のセットが見つかっている。集落跡は炉跡とみられる167基の集石遺構があり、墓地では8体の人骨を屈葬の状態で確認。出土品は30万~40万点に上る。16(同28)年10月、国史跡に指定された。

 集落部分などは記録保存後に掘削され、国史跡となった貝塚4カ所は現地保存のため盛り土され、直接見ることはできない。遺物を保管・展示する埋蔵文化財センターの完成は当初、20年度を目指していたが、市は17年末、遅れる見通しを明らかにした。(新元号まであと86日)

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