長野さんも生前、テノールパートで参加したという佐賀合唱団による追悼合唱。長野さんの場所を空けて歌った=佐賀県立美術館

 佐賀の近代史研究の第一人者で、昨年11月に86歳で亡くなった佐賀大学名誉教授の長野暹(すすむ)さんをしのぶ会が3日、佐賀市の県立美術館ホールであった。関係者ら約180人が出席し、長野さんの功績を振り返りながら別れを惜しんだ。

 しのぶ会では、大学関係者や政治家らが「長野先生と私」のテーマで思い出を語ったほか、佐賀合唱団による追悼合唱もあった。長野さんの次女・智子さんも訪れ、「佐賀には温かく広い心の方々が多く、佐賀で長く生活した理由が分かった。父もあの世から『ありがとう』と言っているのが聞こえてきます」と感謝の気持ちを伝えた。

 長野さんは1985年から2期にわたり同大経済学部長を務め、大学院の設置や、中国社会科学院世界経済政治研究所との学術交流協定の締結に尽力。「幕末佐賀科学技術史研究会」会長として三重津海軍所跡(佐賀市)の世界遺産登録にも貢献した。

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