行方不明者役の男性に声を掛ける住民ら=佐賀市の北川副校区

認知症による行方不明者の特徴を知らせる訓練メール

 認知症の人を地域住民が捜索する事前登録制度「どけいくかんた!ネットワーク事業」の模擬訓練が1月31日、佐賀市の北川副校区であった。北川副まちづくり協議会が昨年4月に立ち上げた制度で、携帯電話のメールで連絡を受けた住民が手分けして行方不明者役を捜した。

 事前登録制度は、家族の申請により、徘徊はいかいする恐れがある人の身長や体型、立ち寄りそうな場所などを登録する。本人の靴やつえに登録番号を記したラベルを貼っておき、名前や住所を答えられなくても身元を確認できる。

 この日の訓練は、校区内を四つの地区に分けて実施した。サポーターとして登録している住民128人と、協力団体の関係者ら約40人が参加した。

 「徒歩で外出。165センチやせ型。上着水色ジャンパーに黒帽子」と、行方不明者役の特徴をショートメールで配信した。行方不明者役を見つけた住民は「こんにちは、今日は寒かですね」などと、相手を驚かせないように声を掛けながら本部へ連絡していた。

 昨年の発足以来、住民の間で認知症による徘徊への関心が高まっており、事前登録者ではなかったものの、これまで3人の保護につながっている。協議会の福田忠利会長(77)は「きょうの訓練で気づいた点を生かし、さらに改善していきたい」と話していた。

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