使い捨ての防護服を着て、放射性管理区域でけがを負った九電社員を搬送する救急隊員=東松浦郡玄海町

 九州電力玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)では、放射性物質を含む冷却水の漏えいを想定した訓練があった。対策本部を設置し、社員約50人が対処方法を確認。作業中に出たけが人の移送も実施した。

 訓練は3号機の1次冷却水を循環させるポンプから水が漏れ出たとの設定で行われ、構内の緊急時対策所では、社員が6班に分かれ、原子炉格納容器の温度や圧力をチェックしたり、不具合の原因を調査したりした。情報は、テレビ会議システムで福岡本社や川内原発(鹿児島県)とも共有した。

 九電は午前9時ごろ、原子炉の温度を下げるための水を注入するポンプが作動しないことを、佐賀県や玄海町、消防など60機関にファクスで伝えた。池辺和弘社長は本社からモニターを通して「連携を密にして事故収束を」と呼び掛けた。

 また放射線管理区域内の点検中に骨折した社員を救急隊に引き渡す手順も確認した。九電の担当者は「改善点や反省点を精査して、防災対策の向上につなげたい」と話した。

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