佐賀県東松浦郡玄海町の全住民約6300人分の個人情報を不正に持ち出したとして町個人情報保護条例違反容疑で町住民福祉課長の容疑者(53)が1月31日に逮捕された事件を受け、玄海町は1日、町議会全員協議会を開いて町議に状況を説明したほか、逮捕で不在となった課長職の人事異動を発令するなど対応に追われた。

 町議会全員協議会は非公開。町は、2017年7月末から特別に許可したUSBメモリーのみが使えるようにパソコンのセキュリティー対策を強化していることを説明。容疑者の犯行は、その対策の2カ月前に行われたことなどを報告した。町議からは再発防止を求める意見があったという。

 協議会後、ある町議は「今日は概要説明を受けただけ。情報がなく、警察の捜査が進まないことには執行部も議員も対処できない」と困惑気味に話した。

 また町は1日付の人事異動で、容疑者を総務課付とし、空席となった住民福祉課長に同課係長を昇格させた。

 容疑者逮捕から一夜明けたこの日、町民から町役場に苦情や問い合わせは「なかった」(総務課)が、町外から批判や責任を問うクレームが数件寄せられたという。また県警は同日、容疑者を佐賀地検に送検した。

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