トレーニングファームの取り組みについて講演する西田昭義さん=鹿島市民会館

 佐賀県内の農業委員や農地利用最適化推進委員の連携を強化するための研修会がこのほど、鹿島市で開かれた。約600人が参加し、担い手への農地の集約や新規参入の促進などについて認識を深めた。

 研修会では3人が登壇し、武雄市に2017年に設置されたみどり地区トレーニングファームでキュウリ栽培講師を務める西田昭義さんは、新規就農対策の取り組みについて講演した。

 新規就農者を育成するトレーニングファームは、県や関係市町、JAさがなどが一体となり運営する。ハウス内を作物の生育に適した条件にする複合環境制御装置や自動かん水といった設備を備え、専門の講師が就農までに必要な技術やノウハウを指導する。キュウリの施設では現在、1、2期生計9人が学んでいる。

 西田さんは、研修生がすでに部会平均を上回る収量を上げていることを紹介。その要因として、従来までの経験と勘による栽培から、最新機器によるデータに基づいた栽培ができるようになった点などを挙げた。さらに「今までの職業を辞めて来ている。人生を懸けているのでとにかく熱い」と、研修生の強い就農意欲が何より大きいと語った。

 西田さんは、研修生が就農後も好成績を残し続けることが産地の活性化や部会の若返りにつながるとし、「研修生に自信を与えることが卒業証書」と語った。農地の確保やハウスの建設費用など、新規就農者が直面する課題をサポートする態勢の充実も訴えた。

このエントリーをはてなブックマークに追加