「7メートルスロー」を見守る升澤圭一朗さんと神埼清明高の選手たち=神埼市の同校

 「日本中のゴールキーパー(GK)を守護神に」。強い思いを持って独自のトレーニング方法を全国の中高生に伝える慶応大ハンドボール部主将でGKの升澤圭一朗(ますざわけいいちろう)さん(22)が30日、神埼市の神埼清明高を訪れた。升澤さんは、同校の男女ハンドボール部の選手に自らが編み出した“ますトレ”を伝授した。

 福井県出身の升澤さんは、北陸高、慶応大でハンドボールに打ち込んできた。GKは専門的な指導を受ける機会が少なく、「自分は恵まれた環境で指導を受けてきた。うまくしてあげたい」と思い立ち、ツイッターなどでトレーニング方法を動画で発信。そんな中「教えてほしい」という反応があり、クラウドファンディングを活用して資金を集め、現役を引退した昨年12月から全国行脚を始めた。

 佐賀県は46カ所目。この日は、「どこで打たれるかよりどこで打たせるか」「打たれたら負け、打たせたら勝ち」「ボールが体に当たる瞬間をしっかり見る」とGKの三つの心得を伝えた。ウオーミングアップでは軸をぶらさないトレーニングなどを組み込み、「速く速く」「視野を広く持って」と高い水準を求めた。

 シュート練習や3対2などでは、シュートを打つ選手に限られたコースの中でも狭いコースをいかに狙えるかを考えることや、GKがエンドラインに対して垂直に動いて止めに行くことなどを助言。「コートプレーヤーの質がキーパーの質を高める」と強調した。

 升澤さんの動画を見たことがあったという益田和己さん(16)は「ボールに対する位置取りなどが分かっていい機会になった」と話した。梅野花音さん(17)は「実際の経験を話してくれたので勉強になった。高確率で止められるプレーを伸ばしたい」と力を込めた。

このエントリーをはてなブックマークに追加