2月3日に投開票を迎える藤津郡太良町長選は、新人3人が激しい舌戦を展開し、終盤に入った。各候補は選挙カーで町内一円を駆け巡り、街頭演説などで懸命に支持を訴え、票の掘り起こしに力を注いでいる。

 町議を辞して出馬した田川浩氏(54)=亀ノ浦=は地盤の大浦地区を固めつつ、要所で街頭演説を重ねる。役場の意識改革に焦点を絞り、一貫して「変えんば太良」を訴える。町議の支援は得られていないが、現町政との対決姿勢を鮮明にし、刷新を求める声を手繰り寄せることを狙う。

 31日は町中心部で「仕事を生む企業誘致が最大のテーマ」と訴え、IT関連会社の誘致推進を主張した。「愚直に政策を伝えていきたい」と話し、草の根の支持拡大を目指して演説の頻度を増やしている。

 まちづくり団体理事長の山口一生氏(35)=伊福=は知名度アップを狙い、昨年末から連日、朝のつじ説法で浸透を図ってきた。事務所の開設は年明けになったが、選挙中は1日20回を超える演説をこなし、次世代農業の推進や英会話教育の充実を重点に独自色をアピールしている。

 SNSの活用や農業の人脈で、応援者が町外から駆け付けている。世代交代に加え、町長報酬カットなど身を切る改革も示し「一人でも多くの人に話を聞いてほしい」と、1日夜は多良で総決起集会を開く。

 前副町長の永淵孝幸氏(70)=大川内=は後援組織を基盤に支持拡大を図っている。建設業や土地改良区などの10企業・団体が推薦、町議の一部や役場OBも支援に入る。同窓生らも動いて、票固めに腐心する。

 永淵氏は、現職の岩島正昭氏(72)とともに取り組んだ子育て支援や定住促進策の実績を挙げ、「町を隅々まで知り尽くしている」と経験を強調し、高齢批判をかわす。陣営幹部は刷新や若返りを求める声の広がりを警戒し「引き締めて臨んでいる」と話し、精力的に全町域を回っている。

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