清水耕史さん「追憶」

古川公夫さん「氓」

小牧恵子さん「惜春」

 幻想的な自然の風景や自然に出た一瞬の表情を写し取る二科会写真部の佐賀支部展。名誉会員から支部員13人が、それぞれの世界観あふれる作品を並べる。

 四つ切りサイズの作品47点。名誉会員の古川公夫さん(佐賀市)による「氓(ぼう)」。廃れたバスとこちらを見つめる猫。塗装がはげ落ち朽ちていく姿に猫が入り込み、より現実味を際立たせる。

 小牧恵子さん(多久市)は季節を感じさせる澄み切った風景を撮影。「惜春」は地面いっぱいに広がる散り桜の美しさが目を引く。清水耕史さん(佐賀市)による「追憶」は少女の白黒写真にガラス窓の鮮やかな影を映し、遠い懐かしさを感じる一枚。

 徳渕郁子さん(鳥栖市)の「大空へ」。青々とした海と空を背景にブランコをこぐ少女側から撮影し、臨場感あふれる作品。坂本景さん(佐賀市)の「TIWATA STATION」は2人の子どもが駅のホームにたたずむシルエットを映す。逆光で表情は見えないが、立ち上る陽光が懐かしい夏の景色を感じさせる。

 同支部は昨年から支部員や県内在住の一般入選・入賞作を並べる「里帰り展」も開いている。事務局の雪竹智さんは「スマホで気軽に撮れるようになり、写真への関心は高まっている。若い人もぜひ出品してほしい」と話す。

 ▼佐賀市の県立美術館2階画廊=電話0952(24)3947=で、3日まで。

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