チナツ洋菓子店の恵方ロール。中には大粒のイチゴが入っており、食べ応えがある

カットするとのり巻きのような断面の恵方ロール

 2月3日の節分に食べると縁起が良いとされる恵方巻き。スーパーやコンビニでも商戦が始まっている。今年は、販売合戦の裏側で、大量廃棄が行われていることを問題視した農林水産省が、需要に見合った販売をするよう要請。食品ロスをどう防ぐかも課題になっている。県内の商戦はどうだろうか。

 「廃棄を最小限に抑えたいのはどのお店も同じ」と話すのは、10年以上前から恵方巻きを販売しているスーパーモリナガ(本社・佐賀市)。恵方巻きの認知度向上とともに、右肩上がりだった販売数も、近年は横ばいだ。「販売は頭打ち状態。毎年の販売状況などを踏まえて数量を決める」という。

 予約販売が多くを占め、「余分にはあまり作らない」と話すのは佐賀玉屋(佐賀市)。佐賀牛ステーキの恵方巻き(1500円)など高級食材の恵方巻きが人気だ。

 1月下旬に試食会を開いたイオン九州(福岡市)は、食品ロスを考慮しつつも「土日に重なり、例年よりも盛り上がりそう」と期待を込める。焼き肉店監修の「牛カルビ焼肉巻」、具材がはみ出し、見た目にもおいしそうな「海鮮オールスター巻」など、ファミリー層に照準を当てた商品を充実させている。

 デザートにぴったりの恵方巻きも。チナツ洋菓子店(神埼郡吉野ヶ里町)では、食用の竹炭パウダーを生地に練り込み、恵方巻きに見立てた「恵方ロール」(長さ24センチ、税抜き1700円)を販売する。大粒のイチゴと練乳クリームが中に入っており、カットするとのり巻きのような断面で、インスタ映えもしそう。「年に一度のイベントを楽しんで」と店主の合瀬千夏さん(37)。こちらの商品は状況によっては予約のみ。食品ロスの心配はなさそうだ。

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