営業終了後、正面入り口のシャッターを下ろすのに合わせ、頭を下げる田中丸弘子社長(前列右)ら=平成28年1月31日、伊万里市伊万里町の伊万里玉屋

 佐賀県伊万里市伊万里町の百貨店「伊万里玉屋」がこの日の営業を最後に閉店し、約半世紀にわたる歴史に幕を下ろした。多くの買い物客でにぎわい、閉店を惜しむ声が広がった。

 佐世保玉屋(長崎県佐世保市)のグループ会社として1966(昭和41)年4月に開店。91(平成3)年度には売上高がピークの35億円に達したが、郊外に競合店舗が増えるなど経営環境が悪化。2015(同27)年度は売上高が8億円まで減少し、多額の耐震改修費用を回収できないと判断、閉店を決めた。

 最終日は開店に合わせて300個のまんじゅうを用意したが、倍の約600人が行列をつくった。午後6時半に営業を終え、多くの買い物客が見守る中、田中丸弘子社長らが深々と頭を下げ、正面入り口のシャッターを下ろした。閉店後のセレモニーで、田中丸社長は「伊万里を去ることは名残惜しい気持ちでいっぱい。49年間、営業できたことを誇りに思う」と声を詰まらせた。

 5階建ての店舗と敷地(約3850平方メートル)は、現在も閉店時のまま。活用に向けた動きは出ていない。

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