質疑で意見を述べる東原庠舎中央校6年の江上優菜さん=多久市議会議場

質疑で意見を述べる東原庠舎中央校6年の中尾円香さん(左)=多久市議会議場

議員役を務めた東原庠舎西渓、中央、東部校の6年生=多久市議会議場

 多久市で初めての「子ども議会」が26日、市議会議場で開かれ、議員役を務めた市内の小学6年生8人が議会の仕組みや意思決定の過程を学んだ。2023年の佐賀国体で全児童のボランティア参加を推進する「条例案」を想定して質疑。本来は自発的な活動であるボランティアを義務付ける内容に対し、それぞれが感じた疑問や意見を積極的にぶつけた。

 4月に市議選を控え、議員活動や市政への関心を高めてもらおうと市議会(山本茂雄議長)が企画。市からは横尾俊彦市長ら4人が出席し、議論を交わした。

 子ども議会用に準備した条例案では、児童のボランティア参加を促すための保護者や市民の責務も明記。非協力的な児童には「30日間、5ページの漢字学習」の罰則を課すよう学校に求めた。

 子ども議員からは「自分の意思で活動をするから喜びを味わえる」「活動内容は児童の意見も反映されるのか」などといった意見や質問が出た。討論では賛成、反対の立場からそれぞれの考えを示し、「ボランティア活動を通じて人が育ち、市がもっと良くなる」「活動に時間を取られ、家族や友だちとの触れ合いが少なくなる」などと訴えた。

 東原庠舎(とうげんしょうしゃ)中央校の宮中優々笑(ゆうわ)さん(12)は「自分の意見を言葉にして物事を決めていく大事さを改めて感じた」と振り返り、山本議長は「取り組みを続けながら、地域をどうしたいかを考え、議論できる子どもたちを育てていきたい」と話した。

 採決も行った結果、賛否同数となり、議長裁決で「可決」された。

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