佐賀大の教授や参加者らと討論する中島晴美所長(右から2人目)=西松浦郡有田町の佐賀大有田キャンパス

 「やきもの産地と作家」をテーマにした講演会(佐賀大肥前セラミック研究センター主催)が26日、西松浦郡有田町の佐賀大有田キャンパスであった。多治見市陶磁器意匠研究所の中島晴美所長が、美濃などの産地の現状や作家の積極的な海外展開事情を紹介した。

 中島所長は、自身と同研究所などの卒業生らの取り組みに触れながら、「美濃の産地の将来を考えると量産だけでも、作家だけでもなく、第3の道があるのではないか」とし、営業とデザイン、作り手の3人が組んだグループが、力を出し合い売り上げを伸ばしている最近の例を報告した。

 教え子たちが海外で評価され、同研究所も海外を視野に入れた取り組みをしているとし、「有田焼も、この産地の歴史と空気感を焼き物にくっつけて海外に出て行くべき」と助言した。

 同大の教授や参加者との討論では、「消費者の求めるものに応えていくべきだが、消費者が焼き物に何を求めているか、商売する側が気付いていない」と、作り手や売り手側の課題を挙げた。

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